前回、スライドとフレームを設計したとこまで、これまでスライドは出力していたので、テストで出力した。
使用したレジンはSIRAYA TECHのFastというABSライクレジン。
スライドの出力と比較
↓奥からPC356、真ん中がテスト出力したもので、手前がMGCのガスガンを改造したMk22mod0仕様のスライド
代替のサイズ感は合っている様子だが、、、
スライドのレール部分をPC356に合うように作ってみたので、組んでみる。
が、サイズがきれいに合ってなかったせいで後方がおかしい。
再度出力してみた。出力時に気づいたが、全体が歪んでいる。
そのせいで↓の矢印部分のように段ズレが生じている、、、
ヤスリで整形するも消えない。出力時にチャンバー周りの形状に影響を受け、きれいに出ない様子。
これは課題だな~
内部機構の確認。設計上の動作に支障がないか、強度上の問題がないかを確認する。
結果は両方ともダメで、スライドのレースサイズも見直しが必要だし、全体的な肉厚も足りないようだ、、、
フレームの出力
スライドに過大があるとはいえ、フレームのほうも出力してみる。
側面の平面がちゃんと出力されるかが不安である。
硬化した後のフレームをMGCのモデルガンと比較してみる。トリガーガード周りが固いな~。
後、グリップ周りの設計もどうすかるか考えないとね。
荒削りのサイズ確認で全体的に硬い印象なのでこれから修正を重ねていく。
細かいところで気になるところが多数あるものの、基本的な形状を把握
うーむ、気が遠いなぁ。T223は単純作業の連続だったが、バランスを探りながらの出力はかなり厳しい!
「大きく」はずれてないだろう、、。きっと。
スライドを再度出力し、フレームと組み込んでみる。
スライドとシャコシャコしてみると結構スムーズに動いた^^)
マジックでつけた×印は強度やけいじょうに問題がある箇所。
フレーム下部の曲面は全然合っておらず、曲面は見直しが必要。
フレームの強化
強度的に気になる箇所へリブをつけてみた。
ウネウネとしていて気持ち悪い。
再度けずりながら調整する。前提敵に丸めてバランスを見る作業になる。
どこをどの程度削ったかをある程度把握しては再度出力を繰り返す。
フレーム側面は真っ平の為、積層痕が目立ってしまう。
3Dプリンタだから正確無比かというとそうでもない。
スライドもそうだが、斜めに向けて出力する都合上、上下に伸びる力が偏って全体をゆがめてしまう。
グリップカバーの設計
グリップには多数のチェッカリングがなされており、それを再現するのは面倒
HK33のハンドガードはチェッカリングのピラミッドを一層ずつ並べていったが、今回はそれはしない。
グリップをよく観察し、前後の曲面に沿った円を設計して作成していきます。
チェッカリングはスイープで断面を削っていく。
やっていることは現実のチェッカリングと似てはいるのでイメージがしやすい。
作成したプロファイルは実際のグリップを何度も測って大丈夫そうな大きさを手探りで探した。
1本スイープしたらこの削ったものを円柱の中心に対してパターン処理で複数加工していく。
数量を3にして削ったプレビューが下図のとおり。
尚、円の中心はフレームの形状から勘案して決めておく。
中心軸は結構あてずっぽうな位置にあるが、当時としてはだいたいこんなものだろうという場所
後はパターンを反映させる数を増やしていけば全体を覆うチェッカリングが作成できる。
数を増やしていくとこのようにチェッカリングが重なる位置が見えてくる。
チェッカリングといっても厳密に先端がとがり過ぎても3Dポリゴンぽくなって現実味がうすれる。
なので計算上のきっちりした位置から若干減らしておく。微妙に頂点をずらしてます。
後はデザインしたグリップ形状で切り取ればOK
出来たモデルがコレ
グリップカバーを装着してみる。
だいぶんそれらしくなってきたかな~^^)
とりあえず適当に用意したネジがデカい。ネットでひたすらネジを物色する日々が続く、、、。
続く