前回は準備とRuncam2 4Kの分解まで行いました。
今回はRuncam2 4K への配線のハンダ付け、メインフレームへ部品への組付けを行っていきます。
Runcam2 4Kへの配線
配線はAWG28か、26の細い配線を使用します。
PEQ15型ガンカメラの記事でも紹介しましたが、基板へのハンダ付けは慎重にしないと即故障となります。
ハンダコテのコテ先がすぐ隣にあるチップに接触しないように向きに注意しながら、ちょっとハンダを「盛る」
作業を一瞬で終わらないと他の箇所にはんだが流れたりするので、ハンダコテは一瞬で熱を加えられるように十分な出力のあるものを使用します。
自分は温度設定ができるハンダコテを使用し、ほぼマックス(450~500度)で使用してます。※使用しているハンダコテは記事最後部参照
配線に「予備ハンダ」をしたうえでマスキングテープなどて配線を固定し、接点と重ねてからハンダ付けしました。
青がWifi用の信号線で、白がメインスイッチ用の信号線です。
拡張用バッテリーからの電源入力ラインもハンダ付けします。こちらはそこまで難しくない。赤がプラスで黒がマイナス
センサー延長用ケーブルを取りつけます。
無駄に長いけどRuncam純正の延長ケーブルはすでに絶版となり、現在入手できるのはこれのみ。
ケーブルが長いほど電力消費が大きく、電源が不安定な場合などに映像にノイズが入ったりします。
軽微なノイズであれば、録画を繰り返すうちに電源が安定し、徐々にノイズが消えていきますが、いつまでもノイズが入る場合は本体またはセンサーの故障かケーブルの接続不良です。
信号線を取り付けていきます。これは青線でWifi側の信号線です。
白のメインスイッチの配線も同様にハンダ付けします。
電源モジュールに接続します。
これは7.4Vを5V1.5Aへ変圧して出力するモジュールです。
拡張用バッテリーのプラス側端子へ配線を真っすぐにハンダ付け。ハンダを盛りすぎると本体に干渉します。
マイナス側端子も同様にハンダづけします。
メインフレーム本体への取付
Runcam2の基板を本体に収めてから、メインスイッチとWifiスイッチ、電源、バッテリーの端子を取付
センサーを前後させるスライダーの内側の隙間に通します。これが面倒臭い。
配線をセレクターに接続します。PEQ15でも使用したDIPスイッチです。
コモンのCに電源基板からのGND
上の列右側 1番にメインスイッチ、2番に電源のマイナス、4番がWifiとしました。
配線配置からセレクターの位置関係は次の通り、Wifi接続をあまり考慮してません。※後から配置を変更しました。
電源とセレクターの配置が終わった後の状態
配線がけっこうなスペースを占有してますね。
これに固定用のカバー兼、センサー延長ケーブルのスペーサを取付
矢印のところにRuncam2 4K分解時に出てきた小さな皿ネジを使用しました。
一旦カバーで閉じます。
センサー延長ケーブルにセンサーを取付ます。
接続用基板は延長ケーブルに付属のもので、コンパクトなサイズです。
センターホルダーに慎重に取付。
センサーケーブルの根元がはがれないようにゆっくり差し込まないとセンサーのケーブルがはがれて壊れます(^_^;)
続いて、レンズ固定用のリングを取付。
リングには一部平らな面があり、それをホルダーに差し込んで回り止めとなっています。
反対側のホルダーも慎重に取付。
ガタが無いのを確認して中央部でネジ止めして固定します。使用するねじはRuncam2 4Kの分解でセンサーに使われていたネジです。
固定したら中にゴミがはいらないようにマスキングテープで蓋をしておきます。
メインフレームのカバーを開けて、センサーの配線周りをセンサーに負荷が掛からないようにケーブルのスペーサー内に収めます。
スライダーと一部露出したケーブルが干渉することがわかりました。
絶縁用アセテートテープで保護しました。
スライダーを前後させてケーブルの部品への干渉具合を確認します。
本体をネジ止めします。
ここでもRuncam2で使用されていたタッピングネジを使えるように設計しました。
スイッチ用のプレートを取付ます。
取付前にスイッチとの干渉を確認しながらクリック感がでるように、スイッチの当たる箇所をヤスリで削って微調整しています。
いい感じのクリック感が得られたところで取付。このネジもRuncam2のものから流用です。
皿ネジの一部は深さが足りないので、面取りカッターで加工してネジが入るようにします。
取付たところ。
メインフレームへの基板と配線の取付が完了しました^^)
なんとかユニット化できたので、これをPEQ2に差し込んで使います。
続く 2021年5月記録