前回までで設計はほぼ完了し、PEQ2本体とすり合わせしながら設計を微調整しました、
ここで、使用する部品を再度確認し、修正がほぼなくなってきたところで、本番の作業に移る。
使用するカメラや部品を何度も組み直していると、端子の破損や接触不良によるカメラの故障やレンズへの異物混入を招くので、
電子部品を組み込む前に使用する部品の加工を完了させておくことが大事。
部品のチェック
準備した部品を並べてみた。
左 PEQ2のバッテリーケースの部品
中央 3Dプリンタで出力したパーツ
セレクター下型 軸となる部品(矢印部)を作成しました。その下はセンサーホルダーを取付る為のセンサーロック部品です。
ボタンを再度作り直し、枠とボタン本体に分割しました。ボタンはライターで炙っていい感じに表面が融けたのを使用します。
奥 Runcam2とそのレンズ
レンズは35mmレンズです。1mmのポリカ板でレンズカバーを作成してます。
右奥 電源用の金具とセンサー延長用ケーブル
ケーブルは26pinのケーブルでAliexpressから購入
右 配線
28AWGと26AWGの配線
使用するバッテリーは3.7V18650バッテリーの容量が約3000mahあるものを2本使用し、1日サバゲーしても使いきれない容量
その他の工具類
すり合わせに削ったりするためのもの
Runcam2 4Kの分解
部品の準備ができたので、今回使用するRuncam2 4Kの新品を分解していく。
購入後は使用するMicroSDカードとの相性などもあるので、一通り動作確認しておきました。
※メーカー推奨のMicroSDの使用をお勧めします。
バッテリーカバーを横にスライドさせてバッテリーを取り出し。
本体のネジ6か所を外して上下を分割します。
外したネジは3Dプリンタで出力したパーツの固定用に再使用します。
Runcam2本体のカバーを外したところ
外す際はセンサー部との噛みこみがきつく、無理矢理開くとセンサーのケーブルを傷つけるので、レンズを抑えながら本体の隙間を徐々に広げて外します。
また、基板ははめ込まれているので少しずつ慎重に外す。
基盤にあるセンサーケーブルのラッチを開いてセンサーを取り外します。
センサーについているネジを外し、耳を切断します。
基盤側の金属版を金切りばさみで切断
切断はできるだけ滑らかに、バチッと切ると、衝撃で基板内のセンサーが割れたりする。
途中まで切ってから最後にネジ切るように切ります。
元々のレンズが固定されている接着剤を除去します。
ニッパーでゆっくりと掴むように切り込みを入れる。
全周にわたってカッターで切り込み
だいたい除去できたらドライヤーで少しあっためながらレンズを回して外します。
この時、センサーのケーブルがはがれると故障し、映像にノイズが入ったり再起不能になるので要注意。
特に4Kモデルはシビアです。
基盤本体です。手前側にWifiの基板、奥が電源の基板です。
確認
メインフレームにきれいに収まるか確認します。基板サイズに個体差があるので軽くハマる程度にフレーム側を削って調整します。
設計ミス(´・ω・`)
動作確認用の穴が小さい。「以前やったから大丈夫」というところをミスしてしまう。
穴を大きくして修正
これで見えるようになりました。
次は配線を行っていきます。
続く 2021年5月記録
参考の部品