先に作成したPEQ15型ガンカメラのRuncam2は正常に動作したので、いよいよ本命のRuncam2 4Kを用いてPEQ15型ガンカメラを作ることにしました。
Runcam2とRuncam2 4Kの大きな違いはやっぱり解像度で、Runcam2 は1080p 60fpsで撮影でき、Runcam2 4Kは 4K30fps で撮影可能。
30fpsだと弾がしっかり見えないことが多いので60fps以上の撮影のほうが良い。実際に使うのは2.7K(1440p)60fpsです。
センサー解像度が4MPから8MPへ変わっているので、全体の映りも良くなっていると思う。
尚、電子手振れ補正(EIS)はついてないが、望遠の手振れ補正には限界があるのであまり気にしていない。
むしろ、フルオート時の画面のうねりはないほうが見やすいくらい
Runcam2 4Kの分解
分解していきます。筐体はRuncam2と同じなので、分解自体は変わらない。
詳しい分解方法は下記を参照
How to replace RunCam 2’s lens module? – RunCam Help Center
筐体は同じでも基板の中身は違います。
PEQ15にするにあたっての最大の違いはマイクモジュールがデジタルマイクに変更されているところです。
その他の基板や部品配置も異なっていますが、電源、Wifiモジュールも構成は同じ。
レンズモジュールをRuncam2でも使用されていた延長ケーブルを使用して、延長し、正常に動作するか確認します。
接続が甘いと映像にノイズが走ったりしたが、録画は一応正常に動作した。
ただ、なぜかWifiをオンにすると電源が落ちるという状態に遭遇し、一応メーカーに聞いたらRuncam2用のものでも大丈夫とのことで、
結局基板を交換してもらった。
3Dプリンタで部品作り
部品を出力していきます。
これまでと少し形状を変えて右側に固定用の突起を追加
ブリムを外し、サポート材を除去し、メインフレームとフロントパネルを組んでいるところ。
だいぶ3Dプリンタの部品作りに慣れてきました。
作る度にすり合わせて徐々に精度を上げていきます。
全体の仮組みバッテリー部にケーブルの配線を通すガイド形状を若干修正
部品の準備
全体にABS用接着材を薄く塗布し、表面を馴らし、使用するパーツを準備する。
加工が終わったら机を掃除して、使用する部品を仮止めして取付に問題がないか確認します。
各部品を仮組してみる。
分解用ツールの作成
今回使用するPEQ15はAN/PEQ15のDEバージョン 型番 でいうと TB0067 タンカラーが良い!
前回作成した際はレンズを装着する部分のライトカバーの取り外しに苦労したので、3Dプリンタで分解用のツールを作成します。
Fusion360で作成しているところ。強度的にある程度の大きさが必要。
できたのがこれ。作図も簡単で楽
こいつにネジ(M3)を打ち込みます。
できたのがこれ。2本のネジが飛び出しています。
この2本のネジを元々空いている穴を若干広げてがっつり食い込むようにします。
後はドライヤーで温めつつ、ロックプライヤーで根元のほうを挟み込んで回す。
なんとか取れました。
内部切削用の固定治具を製作
前回同様、25mmレンズが収まるよう、ライトカバーの内面を削る際、削りやすいように固定用の治具を作成しました。
こんなふうに万力に固定して使います。手で持って削るより全然楽
25mmレンズの外形が14mmなので、15mmくらいまで削り込みます。
内部の突起を取り、内径を広げたところ。前よりきれいに削れるようになりました。
前回同様にフロントカバーに接着します。
接着は2液混合タイプの接着材で鵜す。使用したのは黒ですが、透明のほうが良かったかも
内部突起の除去ほか加工
内部のレーザー光軸調整用のベースを除去します。
ベースの周囲からラッカーシンナーを筆で染みこませて、赤矢印の方向からデザインナイフなどで切り込みを入れます。
切り込みを入れ終わったらラジオペンチで掴んで、本体を傷めないように注意しながらこじってはシンナーを染みこませ、
徐々に切り込みを広げていき、最終的にベリっとはがしました。
もとは瞬間接着剤で固定しているようで、全く一体化しているわけではないのでグリグリしていればいつか剥がれます。
先に作成たベースとあたりを見て修正します。ところどころPEQ側にバリがあるので、この時点で除去しておきます。
メインフレーム側も少し削りながら修正し、きれいに収まるのを確認
前回同様に穴を空ける。穴径は2mmでやってます。
場所も前回と一緒
マスキングテープで蓋をして、
透明色のグルーガンで埋めます。
加工が終わったらいったん机を片付けて掃除し、組み込みを進めていきます^^)
続く