次世代Mk18を買ってから、かっこいいPEQ-15のレプリカをつけたいと思ってましたが、下記理由でつける機会がなかった。
- フラッシュライトとレーザーサイトを搭載したモデルはサバゲーでは使えないフィールドが多い。
- 外付けバッテリーを必要とする機種を持っていないので見た目だけ
- ガンカメラを着ける場合、さらにPEQを着けると邪魔
ということで、実益を兼ねていっそPEQをガンカメラにしてしまいたい。
これまで所有したガンカメラに比べて筐体が大きいので、モバイルバッテリーに頼らなくてもよいように大容量バッテリーを搭載したい。
外付けバッテリーは安心だけど取り付けが面倒くさいんだよね、、、今さらですが。
今回、ある程度形になってきたので、進捗状況を記録します。
注意
今回の作業はかなりの確率でカメラが壊れると思われます。
また、カメラの破損、ショート及び事故の危険性があります。
このBlogに書いてあること全てですが、DIYは自己責任でお願いします。
PEQ-15型ガンカメラは既に何年も前から先駆者がいますので、その一助となれば幸いです。
筐体選び① 安いケース
以前、1500円くらいのAN/PEQ15タイプのバッテリーケース(古いFMA製)を買いましたが、ディティールが甘いのとバリが多くて使用せず、、、。
もうちょっとディティールの良いやつが欲しい。実物とか知らないけど、作りやギミックがしっかりしてほしいなと。
筐体選び② ちょっと質の良いやつ
FMA製のPEQ-15ライトはバージョンアップし、ディティールが良くなったらしく、ライト機能のあるやつを物色
一方で、以前から作りが良い?というELEMENT製のバッテリーケースも買ってみました。
ELEMENT製のバッテリーケースは2千円ちょいでしたが、プラの質感は良いですし、ケースとしても耐久性はありそうでした。
FMA製のほうがテカリが少なく落ち着いた感じ。ライト機能もあるしそれなりに良い外観でないとというところかな?
裏側はこんな感じでした。ほとんど一緒ですが、ELEMENTのほうがレイルマウント部の取り付けネジが太い。
フラッシュライト機能付きとバッテリーケースを比べること自体意味ないんですが、ELEMENTのバッテリーケースは質感は十分良いと思いました。
「UHP」と書かれた部分はゴム部品で別パーツになってますし。ダイヤルも接着材で固定されている。
どうもELEMENTのバッテリーケースはライト付きモデルの部品が使われているようで、よくできている。その分値段が高めなのかも。
結局FMA製を使うことにしました。
作りが全体的におとなしく、渋目な色合いで、角も丸くラウンドしていて好き。道具感が出ている気がするから。
ELEMENT製のフラッシュライトモデルも見れたらいいけど、ネット画像見る限り、角ばっている印象があるので買ってない。
そもそもなぜフラッシュライト機能のついたPEQ-15 を使うか?というと、CR123Aタイプの電池を使って、モバイルバッテリーの代わりにするため。
電池交換が出来ればモバイルバッテリーを使わなくて済む。
ただ、容量があまりなさそうなので実用性があるかは微妙。
で、使用するカメラはHawkeye Firefly 4K Split Cam です。
AliExpressで7~8千円前後で売られており、1440p60fpsをEIS付き撮影できるというスペックだけはすごいカメラです。
詳しいスペックは下記URLを参照
http://www.cnfpv.com/portal.php?mod=view&aid=118
PEQ-15 LA5を分解
中を開けるとこんな感じにライトとレーザーモジュールが詰まっています。
ライトの線をぶった切ります。もったいないけど、まあいいや。
表のセレクターを外す。イモネジを緩めて抜きます。
ライト制御基板を外してばらしていく
無残な姿になりました。
左から、スイッチ用ジャック、制御基板、電池の蓋、スイッチの着いた電池のケース
カメラセンサー部の加工
今回使用するカメラですが、FPV用のカメラはカメラのセンサー部分が大きく、そのままではPEQのライト部に収まりません。
後ろから見るとこんな感じで、ケースに干渉します。
カメラを分解し、センサー部本体を削ることにしました。←ヤバイ加工です。
慎重にやらないとセンサーが破損し、まともに映らなくなります((((;゚Д゚))))
まず、レンズ基部を削る。
センサー基板側も削る。要注意。
基板の角4か所のグランドになっている場所です。
基盤は3~4層構造になっており、ランドという場所があります。
ここを削り過ぎると、各層の配線が断線し、基板そのものが使えなくなる恐れがあります。
なので、運任せでこんなことやってますが、人にはお勧めできない作業です。
下図のGNDをわずかに残しつつ削りました。
削ったカバーがこんな感じになりました。このままではセンサーに戻せません。
なので、こいつをセンサーに取り付けし直せるようにプラリペアで再生します。
要らなくなったABSの端材を加工し、マスキングテープで仮止めして、プラリペアで接着します。
下についているのはいらなくなったレンズをはめて作業しやすくしてます。
なんとか形になってきました。周りをマスキングテープで囲って外周を保護しています。
ちなみに自分はプラリペアは「ふりかけ法」でやってます。
パウダーをプラモ塗料用スプーンですくって接合部に振りかけた後、溶剤を染みこませる方法です。
1時間ほど乾燥させて固まったところ
周囲を削って形を整えているところ。
センサーをあてがってみます。背面はショート防止に絶縁テープを貼ってます。
センサーとレンズマウントを接着剤(セメダイン スーパーXなど)で接着します。
今回、25mm5MPレンズを使用 AliExpressで1000円程度の安価なやつです。
IRフィルターが元々ついてなかったので自分で取り付けています。←コレ後で困った
元々ついていた電池収納部へセンサー取り付け用のアームを作成しました。
その他不要なところは削り込みました。
こんな感じで固定されます。
カメラのケーブルを別途15cmのものを購入して変更しています。
配線
本体の配線図はこんな感じ
右側の配線の意味は上から
- Tx1 写真
- Tx2 録画開始
- Battery voltage measure バッテリー電圧表示
- Video ビデオ出力 (RCA出力)
- GND グランド (マイナス接地) バッテリーのマイナスへ接続
- Power+ バッテリーのプラスへ接続 7V~12V入力
今回の配線はこんな感じ、後に内部バッテリーは外しました。
電源に3.7VのCR123Aタイプのバッテリーを2本使い、7.4V駆動(8.4~7V)で使用します。
基板の反対側はこんな感じ
右側の赤矢印で示しているのが操作ボタンとなっており、左側が電源オンと録画のボタン
今回このスイッチをフラッシュライト中央の「Fire」ボタン(白いのがそれ)で動作するように配線をつなげている。
右側は解像度を変更するボタンになっている。※設定後はほとんど使う予定なし。
解像度はLED2種の明かりで判断します。
赤LED1、青LED2の2種類の組みあわせです。※詳しくは説明書を参照
自分は2.7K60FPSしか使いません。
セレクター機能を使用する。
セレクターを取り付けました。セレクターは信号線の動作に使用します。
セレクターの位置と切り替えのメモを行い、それぞれにどの機能を割り当てるかを考えます。
自分はOFF → 録画 → 写真 →ビデオ出力 → Key操作 としています。
実装してみるとこんな感じ
- 白=グランド
- 紫(TX2)=録画
- 緑(TX1)=写真
- 黄(Video)=RCA出力
- 青(Key)=設定用
設定用のボード
カメラの設定に使用するボードです。
ケーブルを改造して、PEQにさせるようにします。
ジャックはPEQに元々ついていたリモートスイッチを電子部品屋さんに持っていって合うものを探しました。
完成後はこんな風に刺さります。
本体側を削る
本体側の突起はほとんど削り落としました。これは上面側
そして、センサーが収まる部分は表面に出ないギリギリまで削り込んでいます。
だいたい深さ1mmぐらいです。
はめては削り、はめては削りを繰り返します。しんどいです。
だいたい出来てきました。少し歪んでるな~。
写真はありませんが、下側の内部もリューターや、彫刻刀を使って削っています。
ほか、レンズ固定用ネジが前面カバーに干渉するので端部を削っています。
前面カバーの加工
順番が前後しますが、前面カバーの加工について、、。
※これが出来るまでは前述のELEMENT製バッテリーケースの前面カバーを使ってました。
FMA製のライトは前面カバーのライト取り付け部分は金属製で、取るのが大変でした。
熱湯につけ、、、、、てもダメでした。
本体のプラにつかないように慎重シンナーを染みこませてペンチで回すと外れました。
※写真はない。
その後、内部をドリルで削ります。
ごーりごーりっと。
こんな感じに収まりました。
カバーを着けてみた。レンズが中心に来ていない。センサーが大きいから仕方ないかも。
基本動作確認
RC123Aタイプのバッテリー(3.7V)を2本入れます。
電池を入れると電源が入る。
「FIRE」と書いてある下側のボタンで電源のONとOFF(長押し)できる。
これはもともとついていたボタンを活用したもの。
穴は目立たないように、レーザー調整用のネジの一部に穴を空けた。
本体LEDと離れていて暗いけどもなんとか見える程度。
ピント合わせ
ようやく組あがったので、ピント合わせを行います。
別途購入したHDMIケーブル(MicroHDMI→HDMI)を接続し、モニターに移します。
モニター側でHDMI入力に切り替えし、映像が映りました。
設定用ボードを接続して操作すると画面に設定画面が現れるので、各種設定を行います。
映像表示状態から←でメニューが起動し、上下左右のキーでメニューを操作します。中央が決定ボタンです。
解像度は2.7K60fpsにしました。
※2.7K60fpsでもEIS(手振れ補正)がついてました。安い機種なのにすごいです。
自分は測光は中央にしました。
外の風景を映しながらピントを合わせます。
ねじ込んでいくと、徐々に奥からピントが合い始めます。さらに締めこんでいくと、手前に合います。
25mmなので数メートルでもピントが合いますが、遠目に合わせたほうがサバゲーでは明瞭に映るかと思います。
取り付け
Mk18 mod1へ取り付けてみました。
やっぱり似合うな~。Mk18はサイドレイルがついているので相対的にモッサリ感はあまりない。
欲を言えばデザート色のほうが良かったかも。
ええ感じです^^)インスタ用にちょい映像を加工
もともとついていた中央のボタンで操作できるのが嬉しい。
※ボタンの汚れみたいのは間違ってハンダで穴開けてしまった跡です。
サバゲーでの使用
後日サバゲーで使用してみました、が、、
ピンクの映像になっていました。また、センサーの固定が不十分で、ピントがずれまくっているという、、、、
加工が甘いとそういうことになってしまいます。
その後試射
12月上旬ごろに再度組み直して試射に行きました。
見ての通り、本体へのアクセスには前面パネルを外す必要があります。
この動画、、、途中から弾が上のほうに飛んでいます。
これ、電動ガンの振動でレンズが徐々に下に向いてしまったという状態でした。
ほんの一瞬、1発目だけ、どんな映像かがわかる動画でした、、、。
暗闇の中というのもあるけども、映像的にはちょっと深みが足らないかな?
手振れ補正は良いほうかも、、(´∀`*)ウフフ
レンズの方向の調整
手作業でつけたレンズはどうしても上下左右にずれるので真っすぐ撮れるか確認が必要。
実際に発射してみれば合ってるか合っていないかわかるけど、家では調整しながら撃つところがない。
なので家では鏡に映っている自分を撮って調整しました。
↓この場合、レンズは左下へずれています。
レンズの固定が旨くいったら、アルミテープで固定しました。
で、その後、、、12月末にサバゲー行く予定でしたが、雨で中止になりました。
まともなインプレというか、サバゲーはまたおいおい行きたいと思います。
まあ、とりあえずつけれるようになって嬉しい(∩´∀`)∩
試射
後日、山の中で試射してきました。
天気が曇りだったとはいえ、画像が白っぽかったです。ホワイトバランスを見直さないといけないな、、、。
あと、シャープネスを強にすると白トビが激しい様子。WDRをオンにすると白っぽくなるような、、。
↓元画像は1440p60fpsビットレートは48Mbpsです。
感想
Hawkeye Firefly 4K Split Cam はセンサー自体は大きくないため、25mmでもそこそこ、およそ3~4倍の倍率になりました。
ただ、その分Soc側で解像度を引き上げてるように感じますし、4Kモニターで見ると白トビが多く、かなりピーキーな機種だと思います。
シャープネスを強にしていたためか、色合いやカラーも全体に霞みがかっていました。
尤もこれは元々ドローンで空や風景を撮る為にセッティングされていると思われるため、自分で望遠レンズに変更した以上、自分で適正な設定を探すべきところです。
下記に現時点(2019年12月)での設定をメモしておく
メモ 試射後の設定変更 2019/12/31時点
- WDR=OFF
- Ev=0.0
- 測光=全体
- フレームレート固定=ON
- 電子シャッタースピード=自動
- 色合い=オート
- ISO=32000
- 効果=ノーマル
- シーン=オート
- ホワイトバランス=オート
- シャープネス=ソフト
- ディストーション=オフ
- FOV=ラージ(最大)
- EIS=ON
以上 2019年12月29日記録
その後、電源を強化しました↓