以前、ブーニーハット用のアクションカムのマウントを作製したが、よく考えたらヘルメット用のマウントも作ってもよいかな?
と思い立ち、作製することにしました。
それまでは市販のGopro互換のNVGマウントを使用してましたが、背が高く、ブッシュなどで枝に当たるといつの間にか角度が変わっていたりした。
自分の好みの角度もだいたい決まってきていたので、角度は固定式に割り切って設計する。
3Dプリンタでの出力
耐久性を考慮してABSフィラメントを使用し、3Dプリンタで出力したのがこれら
ブリムから分離してヤスリで仕上げていく
仮組み
作製した前面カバーにOsmoActionを仮止め
収めてサイズを調整する。マグネット式端子の大きさがちょっと小さかったので、削って修正
ベースと固定用バックルを組み込み ネジはM2.5を使用。ちょっと弱そう
これを本体に差し込んで合わせ目を見る
上部のガイド兼、NVG側のロックも仮組み
本当はこれは本体と一体にしたかったけど、積層方向と強度の関係で別パーツにしました。
ちゃんと入るかな?と心配したが、図面通りにサイズが出ていた^^)
バックルには下側にツメがついてます。これをNVG下側に引っかける構造
一旦分解してアセトンで表面を仕上げる。※馬毛の筆を使ってますが、毛が抜けて張り付きやすく、ナイロン製のもののほうが良いです。
接着にはプラリペアを使用する。アセトン系の接着剤だとABSとの相性が良い。
バックルを固定する場所も同じ用にプラリペアで接着
設計は結構時間がかかったけどけっこうぴったりついた、基本現物合わせで設計しているのでサイズ感で迷うことはない。
取付はこんな感じで3ステップとなっている。
- バックルの下側をNVGマウントの下側のツメに差し込む
- 上部ガイドのツメをNVGマウントの上側に引っかけて、バックルを下げて固定
- 下げたバックルを脱落防止用のバンジコードのフックを引っかけて固定
あれ?4段階?まあいいや
再作成
サイズ感が確定したところで、再度作製。
試作品では別体にしたバックル基部は本体と一体にして部品点数を削減、ネジがM2.5でねじれに弱そうなので、M3サイズのものに変更しました。
ほか、ガイド兼ロック部のバランスを変更し、肉厚も増してしっかりカメラを固定するように改良
インディのスプレーで仕上げ
出来た!
なかなか良いかも^^)
サイドから見るとこんな感じで、ヘルメットに載っている感がなくなった。
本来は暗視装置の脱落防止用のバンジーコードも活用できて、使わないもへのモヤっとした感じもすっきりしました。
まぁ、ガンカメラのスイッチも後付けで機能を持たせてたしりしたので大した話ではないです。
尚、カメラの上下角度はほんのちょっと1度ほど?下側に傾いた状態です。
ヘルメット擬装の布で隠れてますが、カウンターウエイトポーチにモバイルバッテリーを入れて、USBケーブルを図のように取り回します。
後日
ガイド兼ロック部を別パーツにしていたけど、徐々に積層割れを起こしていきそうだったので、ShapeWaysに頼んでみました。
日本への送料が高いものの、しっかりしたモノが届きます。
素材はMJFナイロンで耐久性はバツグンでした。
本体とガイドを一体化したことで、パーツ点数が2点に!(ネジ含めば4つ)
表面はザラザラですが、手でヤスリがけしたものよりも落ち着いた風合
ネジを止めて組みたてる。
素材が柔軟というかネジの食いつきも良かったです。
取り付けてみると、きれいにフィットしました。
色を塗ってみるとマットな仕上がりになり、飾り気が無く、道具感があってよいかも。
できた^^)
自作ホルダーではあるものの、軽く、見た目もすっきりして良くなったと思います。
これでアクションカムの角度に悩むことはなくなった?
以上、OsmoAction専用のNVGマウント固定ホルダーの作製でした。
2021年12月記録
Shapeways
Osmo Action Mount Dg02 for NVG V29 (XC4Q8J5EC) by kfz222 (shapeways.com)