3DプリンタへThermal Vat Bandというヒーターを取り付けした。
これまで冬場の印刷には失敗が多く、バットのフィルムをFEP→nEFPとしてきたが、毎回バリバリ音がしていて不安だった。
エアコキMk22mod0の強度を上げるためにナイロンライクレジンを混ぜていたが、混ぜれば混ぜるほどレジンの粘土があがり、さらにゆがみが大きくなりやすい。
冬場では5回に1回はラフトが出力の途中で浮いてしまったりして失敗してしまう。気温の一番下がる明け方に多く失敗していたので、気温が低いと出力する。フレームなどは30時間以上かかるモデルでは1日の気温差は避けられず、対策として家のエアコンでの暖房をつけっぱなしにしていたが、電気代が2~3万あがってしまった、、、。ヒーター自作も考えたが、うまく作れる自信がない。
そんな折にTermalVatBandという後付けヒーターキットを見つけたので購入してつけてみることにした。ゆうパケットの国際便でとどいたのがこちら
バットに加熱ベルトを巻き付けて直接レジンを加熱するというモノ

取付
バットを外して清掃し、アルコールと洗剤で除いた後、取り付けを行う。
まずはヒーターベルトの位置決め。今回は2本購入したので、バットの後ろ側に電源コードが出るように調整する。

位置を決めて貼っていく。

ヒーターにはサーモスタットが温度センサーとしてついており、一定温度をキープする。

2枚のフィルムヒーターを配線が対角線になるように貼ったところ、

センサーのヒーターと配線ははがれないようにアルミテープなどで固定していく。

配置が終わったら周囲に保護テープを巻いていく。保護テープはアルコールやレジンに対して耐性があるとのことだが、この保護テープは粘着力が弱く、貼り付けに難儀した。うまく貼れないところはアルミテープでカバーして固定。

電源配線は内部の隙間を通して適当にタイラップで固定

レールの柱の裏から接続コネクターが出るように配置

バットを仮置きして配線の長さと位置合わせを行う。配線は耐熱性のある固い被覆で覆われており、曲げを繰り返すと折れそうな雰囲気だったのでできるだけ位置を変えないようにしたい。

折れたり傷ついてショートすると火災の危険があるため、しっかりとカバーしたい。

取り付け完了!フィルムヒータでスペースも取らず、見た目も悪くない。

早速テスト出力してみたい。まず、アダプターのダイヤルをひねり、ヒーターを温める。

温めだして20分ほどで内部温度が29度になった。ナイロンライクレジンなどは出力が25~35度推奨のものが多い。これまで部屋の温度は代替25度なので、低かったほうなんだろうなぁ。

出力したのがこれ。これまでナイロンライクレジンでは表面が荒れ気味で波打つ場所もあったが、パリッとした感じに仕上がりました。

硬化過ぎず、ナイロンライクレジンの特定を十分引き出しているようです。

作っている大物はM60 のカバーだったりする。Uさん用に作ったもの。ナイロンライクレジンの大物はことごとく失敗していたものの、うまく出力できました^^)

今回のために温度計も購入しました。このThemal Vat Bandは温度センターがあり、一定温度以上上がらない。涼しい日に使うと概ね30~35度を維持していました。

その後、冬場になって使っていたが、温度の安定性は抜群で冬でも30度近くを維持するため、日中と夜間の気温差があっても安定して出力できる。
これは冬場の必需品かな^^)
以上 2025年6月記録
