過去のメモから
2008年12月28日
普通電車に乗り放題の青春18切符(5枚綴りで1万2千円だったかな?)を使ってみたいと思い、年末の帰省に購入し、東京から福岡まで帰ったメモ。
途中で姫路城を見ていく予定。
05:46 東京駅 → 8:05 沼津
始発駅では人がまばらだった。
品川、川崎、横浜あたりで人が大量に乗ってくる。
沼津まで座席はほぼ埋まっている。
座っている私は眠ろうとしたがなかなか眠れなかったのでこのまま起きていようと思ったが、沼津に着く頃に眠ってしまった。
沼津に到着すると、乗客は皆駆け込んで次の列車のホームへと走っていく。その光景に驚いた。
青春18切符を利用して帰省しようという人は少ないものだと思い込んでいたが、全くの思い込みでこの帰省時期においては意外と使われているのかもしれない。
08:09 沼津 → 10:18 浜松
乗客は列車内に駆け込み、次々と席に座っていった。
やや、まばらに空いたところに一人分空いていたのでなんとか座れた。
2人以上のグループはほとんど立っていた。車内でこれからの旅程を話し合っている人がけっこういた。
普通電車の帰省椅子取り集団(おそらく皆青春18切符)
その集団は寡黙で互の位置を伺いつつ、乗り継ぎ毎に座席を奪い合う集団であり、私も晴れてその一員になったのだ。
一人で帰るにも寂しくはない、かな?
私は席に座ってからこの状況を楽しく眺めていたが、浜松まで2時間何をするでもなく、早速飽きてきた。が、すぐに眠りについた。
一瞬目を覚まし、9:00~9:30?静岡を通過し、夢うつつで浜松に着いた。
次は10:28分の列車だ。少し時間が空くのでお菓子を買った。
10:28 浜松 → 11:01 豊橋
私は少しゆっくりしながら、ホームに並んだ。既に、10数名ならんでおり、足元の停車位置番号は黄色の6番だった。
あくびして待っていたが、「10:28分の列車は7~10番の間で止まります・・・」という放送が流れた。
よく聞き取れなかったが、一瞬「そうなのか?」という空気が列内に起こり、ババアが「ここであっているのかしら?来ないなんていやね!」と喚くが、誰も答えがない。
やることなく待っている間は次の列車に座れるかどうかが心配で、わかってても答えないのかもしれない。
私も半信半疑で並んだままだったが、再度放送が「まもなく電車がまいります。黄色の番号7から10番にお並びください」
「しまった!」
という表情が周囲にあふれた。すぐに別の列にならぼうとするも、隣の7番の乗車位置は人がごった返している。
「なぜ4両編成なんだ?!」というどよめきが周囲から聞こえた。
戸惑う人々、そうこうするうちに、列車がホームに入ってくる。
6番に並んでいた人たちは皆となりの7番乗車口に殺到し始め、列が乱れ始める。
「いよいよだめだ」※椅子に座れないこと
と思ったが、7番乗車口に殺到する人たちを遠目に、逆に10番へ廻り込んでみた。
以外にも人は少なく、あっさり座ることができた。セーフ、前向きシートに座れたので快適だった。
青春18切符は乗り放題だからのんびり行こうと思っていたが、姫路城を見て福岡に戻るという条件では実はうかうかとしていられなかった。
また、少々立っていても構わないという考えもなくなり、この「退屈な空間」を少しでも快適に過ごすため、椅子に座りたくなる。
11:07 豊橋 → 12:31 大垣
豊橋に着いた瞬間、乗客は皆向かいのホームへ渡るため、最大船速で階段を駆け上がる。
私も急いだが、座っていたため、出口の人たちより不利で出遅れた。乗り換えの度に、次の椅子取りのスタート位置が入れ替わるのだ。
ともあれ、途中で10人ほど追い抜き、足の弱いおばあさんなどを無常に抜き去り、次も勝者の椅子に着いた。
そういえば、列車からの風景、、、これはこれで楽しみにしていたが、たまたまだろうが、ここまであまり良い風景がなかった。
とりわけ浜松まではなぜか、家と工場の連続で、つまらなかった。途中で寝てたから見過ごしていると思う。
いまさらながら期待して風景を眺めたが、、、、普通の田園風景を見るとほっとする。
12:42 大垣 → 13:18 米原
ここで腹が減ってきた。当初は乗り換えの合間に駅弁なりを食べようと考えていたが、「椅子取りゲーム」はそれを許さない。乗り継ぎの間が最も人力で急がねばならない。
大垣から米原までは30分ほどなので、次の米原→姫路に比べて乗車時間が短いので、大垣→米原間の着席はせずに、出口付近に立ち、次の着席を狙うことにした。
その間昼食が買える。優雅に高級駅弁なんかを考えていたけど、そんな余裕はなくなった。
私の戦闘食、カロリーメイトとアーモンドチョコ(明治)と午後ティーを買って昼食の準備をした。
立って乗車し、すぐ次の手を考えなくてはならない。
13:22 米原 → 15:46 姫路 ※快速
米原に近づくと、私は次の列車の座席を狙うことだけに集中し、目を血走らせて、ホームの状況を確認し、また、耳を研ぎ澄ませて扉の左右どちらが開くか?次の接続の電車はどのホームなのか?案内の放送を待つ。途中話声が聞こえていた車内も駅に近づくと誰もしゃべらなくなり、静かになる。皆同じことを考えているようだ。
「次の列車はホーム向かい側の~、右の扉が開きます」という内容の放送が流れた。
皆一気に右側を向く、向かい側のホームであるため、列に並ぶどころではない、既に接続列車が止まっており、「勝負」は一瞬で決まるだろう。
電車の扉が開くなり、皆駆け込んでいった。
幸い席に座れた。しかも窓側でゆっくり食事がとれた。
私は優雅にアーモンドチョコを2、3粒手に取り、ああ、幸せ。と思った。
13:30 米原 → 16:56 姫路 ※普通
ようやくこの帰省のドタバタに慣れて、落ち着いてお菓子を食べて至福を味わっていたが、、、
人身事故が発生した旨の放送が流れた、、、、、
「京都、しまもと駅で起きた~~~云々」 うん?
「この為、13:22発快速電車は運行を中止します。」なんと!
出発を待っていた列車内が一気に騒めき、全員が忙しく降りた。
快速列車は無人となり、ホームから離れ、どこかへ行ってしまった。
私も次の電車がどうなるのだろうかと心配しながら、降り、次の電車の案内を待とうとした。携帯で時刻表を調べようとしたが、情報がない。
立ったままカロリーメイトを頬張りながら、ぼんやりしていると、どこからか怒号がホームに響いた。
「中止とは何だ!」
と初老のおっさんが叫んでいた。駅員がそれに対応している。
そういえば関東ではあまり運行中止を聞いたことがない。人身事故が起きても、ダイヤが遅れるだけで、この場合座って待っていれば良い。
しかし、中止となると皆どうして良いかわからないし、皆寒いホームに突っ立ったままだ。
おっさんが駅員に「どうなってるんだ!」と怒鳴りつける。
どうもこうも聞いたままだろうが、その怒りはもっともなことだった。
次の情報が出ず、ホームの人だかりはイライラした雰囲気で、皆厳しい表情をしている。
人身事故では致し方ないが、この青春18切符では「乗り継ぎ」に失敗してはとても帰れない。皆そうなのだ。
おっさんが駅員に説教をし始めた。駅員も大変だ。そして、騒がしくて放送がよく聞こえない。
私はヒートアップするおっさんを見ながらさっき降りたホームの乗車口にぼけっと立っていると、普通列車がスルスルと入ってきた。
13:30発 姫路行き普通列車だった。
私は乗車口に立ったままだったので入ってきた列車の座席に難なく座れた。
さっきのおっさんはまだ、駅員に説教している、、、、早く乗ればいいのに、、引っ込みがつかなくなったか。
普通列車は説教中のおっさんと平謝りの駅員を残したままホームを出発していった。
風景
途中、茶色の電車が走っていたので珍しくて写真をとってみた。よく知らんけど。
京都に近づくにつれて人が増え、大阪を過ぎて人が減って、席も空き始めた。
姫路城
姫路に着くのが 15:46 → 16:56分になってしまったが、予定では18:05に姫路を出ないといけなかったため、姫路での観光を短くするしかない。
駅を降りるなり、タクシーを捕まえて姫路城へお願いすると「すぐそこですよ」と言われた。ああ、確かにね。駅から見えた。でもタクシー乗った。
お城の入り口は見晴らしがよい。電柱がなく、周囲の道路も綺麗に整備されている。さすがトップクラスの観光地ですな。
姫路城 かっこいいです。↓ギャラリー クリックで拡大
その後
姫路城を見て、すっかりその後の行程を記録し忘れた。
ともあれ、姫路駅へ戻り、駅で念願の駅弁を買い、のんびり一人旅。もう、椅子取りゲームは終わり。
姫路から広島に向かい、広島の市電に乗って、広島バスセンターに行き、夜行バスで福岡に向かいました。
広島へ向かう途中の駅にて、どっぷり暗くて乗客の気配がありません。
広島に着くと即、路面電車に乗り、バスセンターへ向かいます。
新しめ?の車両の路面電車で乗降口のステップが低い。
23:00過ぎるとバスセンターには人の気配がありませんが、夜行バスに乗る人がちらほら
帰省したらガレージの様子を見に行きました。変化なし。
以上